DX(デジタルトランスフォーメーション)推進は、「売上拡大」「生産性の向上」「組織管理体制の強化」「付加価値の向上」など、さまざまなメリットがあります。しかしながら、やみくもにDX推進を目指しても思うような結果は得られないことも少なくありません。DXの進め方にはっきりとした正解はありませんが、DXを進めるうえではじめに考えておくことのポイントを紹介します。
DXを進める前に必要なこと
ITとDXの違いを理解する
DXとIT化は同じように感じるかもしれませんが、この違いを明確に理解することはビジネスを一歩進めるためには大事です。
「新しい業務ソフトを導入した」「インターネットを5G化した」だけでは単なるIT化に過ぎません。DXとはIT技術を導入したことで、顧客層が広がり、データを活用した新しいビジネスを展開することができたなど、これまでの仕組みが変化することを言います。
ポイント
- ITは情報技術のこと
- DXはITを「手段」として新しい価値を生み出すこと
課題起点で問題点の洗い出し
デジタル技術を使えていないことが問題ではなく、課題解決の手段としてデジタル技術を活用するという考え方が必要です。 デジタル技術起点では、本来の課題解決に繋がらないケースが少なくありません。長期的な視点で現状のビジネスモデルを見直し、解決すべき課題や業務内容や成果に影響する問題を洗い出しましょう。
ポイント
- 現状の課題を洗い出す
- 技術起点ではなく、課題起点で考える
DX推進の目的を明確に
デジタル技術は目的を達成させるための手段であり、デジタル技術の導入そのものが目的ではありません。目的がはっきりしていないと、デジタル技術を導入する意義が薄れてしまいます。 解決すべき課題が見つかったら、デジタル化することで得られるメリットを再確認しましょう。
ポイント
- 業務の中でデジタル化・自動化できる項目をピックアップする
- 自社や顧客の利点・効果を整理する
DXに取り組む目的が不明瞭だったり、DXを取り組むこと自体を目的やゴールと捉えてしまうと、DX推進が行き詰まる原因になります。
単にデジタルツールを導入したりDX部門を立ち上げたりしてしまうと、最終的に何を目指すのかが決まっていないため無駄な手順を踏むだけではなく、成果に結びつかないことになります。
DXを進めた先に何を目指すのかをしっかりと定め、目的から逆算してDXを進めてきましょう。
目標設定から課題の洗い出しまで、青森県DX総合窓口にご相談ください 地域の事業者の実務を深く理解したメンバーによる伴走支援でサポートします。